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多摩産材事業者インタビュー

“老舗のベンチャー企業” が開発した国産木材家具

株式会社文祥堂

東京・銀座に本社ビルを構える株式会社文祥堂は、大正元年創業で、令和3年に110期を迎える100年企業です。

印刷業からスタートした当社は、時代に合わせて扱う商品を変えつつも、一貫して空間づくりに携わってきました。現在は空間構築のプロとして、主にオフィスづくりをメインに、オフィス家具、OA機器、移動式書庫(移動棚)などの選定や販売、ITCインフラまでワークスペースの一貫したコンサルティングサービスを行っています。

創業100周年を機に

そんな当社が国産木材を扱うようになったのは、平成24年、100周年を迎えた際の周年記念事業がきっかけでした。社史を紐解くなかで、創業者がかつて植林をしていたことが分かり、当初は記念イベントとして植林をすることを検討していました。その準備の過程で日本の森林事情を知り、国産木材の活用が求められていると知ったことが転機となりました。

それまでも「エコロジー&ソリューションフェア」を開催するなど、環境を意識した取り組みに積極的だった当社。空間をつくる仕事をしている会社として、オフィスでの木材の活用を提案できるのではないかと考えました。

国産木材との関わり

こうして生まれたのが日本の間伐材を使った家具シリーズ「KINOWA」です。日本には木製家具の伝統があり、素晴らしい腕を持った職人さんが大勢います。

そこで当社では、あえて木材とスチールを合わせただけの、素材をそのままの形で使ったシンプルな家具づくりを目指しました。「KINOWA」は、素材をそのままの形で使ったシンプルな家具であること、オープンソースファニチャーであることが特徴の家具シリーズです。

https://www.bunshodo.co.jp/kinowa/

多摩産材との関わり

当社ではまた、未来を担う子どもたちにも国産木材の家具を使ってもらいたいと考え、保育園や幼稚園へも多摩産材の家具を納入しています。また、納品の際に、子どもたちや子どもに関わる大人たちにも、日本の木を使うことの意義を少しでも知ってもらいたいと考え、絵本を制作しました。

こうして誕生したのが、木育絵本『バウムくんとゆめのもり』(非売品。お問い合わせは当社マーケティング課へ)です。家具の納品の際に絵本の読み聞かせの会を一緒に開催し、日本の森に関して理解を深めてもらおうという取り組みも行っています。

https://www.bunshodo.co.jp/csr/baum/

  • KINOWA:イメージ
    KINOWA
  • 木育絵本:イメージ
    木育絵本
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