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多摩産材事業者インタビュー

限りある資源の有効活用を通じてサスティナブルな社会の実現に貢献する

大建工業株式会社

大建工業グループは、創業以来、常に社会課題やニーズに応えるため、技術革新を重ね、暮らしに役立つ製品を開発・製造・販売してきた、総合建築資材メーカーです。

持続可能な木質資源活用の追求

大建工業は、木材を貴重な資源として有効活用し、社会に貢献することを目指し創業しました。創業以来、木材の弱点を克服して良さを引き出す技術や、木材を余すことなく使い尽くす技術を磨き、様々な機能を付与した素材、建材を開発してきました。

木質資源のマテリアル利用によるCO2固定の機能にも着目し、製材の端材や、従来は燃やされていた建築解体木材を有効活用した素材(MDF、インシュレーションボード)を製造しています。

さらに、木質繊維の用途展開として、LVLを製造する際に発生する端材を解繊処理し、植物の生育促進効果のあるフルボ酸を添加した土壌改良材「DWファイバー」、その加工技術を応用した木質培地「グロウアース」を開発し、土木・造園分野、農業・園芸資材分野にも進出しております。

木材硬化技術で国産木材の活用シーンを拡大

国産木材や多摩産材の多くを占めるスギやヒノキは、軟らかい材質であるため、床材として使用するには耐久性が低いことが課題でしたが、木材組織に樹脂を注入・充填して硬化させる、大建独自のWPC技術により、国産天然木を表面化粧材に用いた、優れた表面硬度を持つ床材の提供が可能になりました。

このWPC技術を活用し、多摩産材を表面化粧材に用いたフローリングは、東京都において多数の施設に採用されております(都庁第一本庁舎展望デッキ、東京都公文書館等)。

カーボンニュートラルに貢献する3つの視点

木材は再生可能な資源であることから、森林を適切に管理し、利用し続けるサイクルをつくりあげることにより、持続可能な社会の実現やカーボンニュートラルに貢献することができます。①適切に管理された木材の活用、②森林を守るための木材の活用、③余すことのない木材の活用、この3つの視点で持続可能な木質資源の活用を追求していくことで、今後も社会的・経済的な価値を創出し続けていきます。

  • 市場開発部東部開発課 課長の農野昇一さん:イメージ
    市場開発部東部開発課
    課長の農野昇一さん
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