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多摩産材事業者インタビュー

多摩産材の良さを活かした手作りの木工品

社会福祉法人蕗の会 障害福祉サービス事業所 ひのき工房

多摩産材を使ったおもちゃや日用品を製作するひのき工房は、社会福祉法人蕗の会が運営する障害福祉サービス事業所です。

平成2年にリサイクルや花の販売を行う作業所としてスタートした「ふきのとう」が、雨の日にもできる作業として平成6年から始めたのが木工製品の製作。当時から檜原村の多摩産材を使用し、身体に障害のある利用者が協力し合いながら、日々手作りの木工品を生み出しています。

地元・多摩産の材料で良質な手作り木工品を

ひのき工房では、赤ちゃんにやさしい木のおもちゃから大人でも満足できる小物や日用品まで、多摩産材を使った様々な木工品を数多く製作しています。でき上がった製品はひのき工房で販売しているほか、八王子市役所や地元の観光地の売店や道の駅、百貨店などでも委託販売を行っており、多摩産材ならではの自然のやさしさと手作りのあたたかさで売れ行きも好調です。

素材の良さと丁寧な作業で、手に取ったお客様を笑顔に

ひのき工房では、多摩産材の素材本来の良さを大切に、作り方にもとことんこだわっています。例えば、子ども用のおもちゃの彩色に用いるのは安全性の高い水性絵具で、接着剤はFDA(米国食品局)に認可された商品。仕上げにもニスなどは一切使用せず、やすりで根気よく磨き上げています。なめらかな仕上がりの木のおもちゃは「木育」に最適。子どもに安全・安心というだけでなく、木の香りと自然の風合いで、大人も癒されそうです。

一方で、ヤニや反りといった自然の木ならではの特徴に難を感じるお客様も多くいます。そういったご意見が寄せられた際は、木の性質などについて丁寧に説明しつつ、交換などにも対応しています。

地元・多摩の木とともに、住み慣れた地域で心豊かに生きていく

ひのき工房の製品は、一つ一つが身体に障害のある利用者による手作りです。利用者一人一人が、自分たちの仕事にプライドをもち、作った製品を手にした人に笑顔になってもらえるようなものづくりをしようという想いで、日々作業にあたっています。

最近は八王子市から注文を受け、コロナ対策の遮蔽板を製作・納品したり、マスクのひもで耳が痛くならない木製のマスク補助具を発売したりと、新しいことにも挑戦しています。

海外の安い大量生産品ではなく、地域に住む人が地元・多摩の木を使って一つ一つ手作りしたひのき工房の木工品。これからの時代、その価値を高めることに努めていきたいと思っています。

  • 理事長の岩澤六夫さん:イメージ
    理事長の岩澤六夫さん
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