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多摩産材事業者インタビュー

多摩産材の不燃木材製品を東京で作る唯一のメーカー

細田木材工業株式会社

昭和6年創業の細田木材工業株式会社は、多摩産材を利用した利便性の高い商品と高機能化木材とで注目を集めています。当社は木材の製造・加工と屋内外の施工の両方を行える数少ない会社です。品質の高い仕事にこだわり、木材のプロフェッショナルとして、木材のことならどんな難しいご依頼や特殊な仕事にもチャレンジしていきます。

多摩産材を使用した「スクエアウッズ TAMA(多摩)」と「きえすぎくん」

当社では、2つの大ヒット商品に多摩産材を活用し、森林の整備や環境の整備にも貢献しています。それが、「スクエアウッズTAMA」と「きえすぎくん」です。

平成25年に開発された「スクエアウッズ TAMA」は、主に多摩産材の間伐材を利用してつくられたシンプルな正方形の木製パネルです。見た目が大変美しいだけでなく、取り外しや変更が容易で施工効率が良いというタイルの機能性を併せもち、オフィスやレストランなどで多く取り入れられています。

また、平成29年には、デザイナーとコラボして、多摩産材を使用した、書いて消せる木製ボード「きえすぎくん」を開発しました。ホワイトボード用マーカーや水性クレヨンで書いてきれいに消すことのできるこの商品は、平成30年にグッドデザイン賞、ウッドデザイン賞、間伐材推進中央協議会会長賞を受賞しています。

高機能化木材にも挑戦! 不燃木材とアセチル化木材「アコヤ」

当社では、「木材の付加価値を高めることで社会に貢献していきたい」と、高機能化木材にも力を入れています。

一般的な木材の不燃処理加工は、薬剤を減圧・加圧法、温冷浴法、浸漬法などで注入するもので、湿度が高かったり雨にぬれたりすると薬剤の溶脱や白華が生じる場合がありました。しかし、当社の不燃木材「エフネン65S」は、この薬剤の溶脱、白華を極限まで抑えることに成功。当社の低吸湿性不燃木材は、多摩産材・不燃木材のカテゴリーで性能面・業界NO.1の評価を受けています。

また、アセチル化木材「アコヤ」は、環境にも人体にもやさしく、「屋外で使用するのには最も優れた製品で、木材の4つの弱点「腐る」「狂う」「色が変わる」「燃える」のうち「燃える」以外を克服しました。

木材を社会の役に立てる

「木材を社会の役に立てる」という企業理念のもと、つねに新しいことへ挑戦を続けている当社は、東京で多摩産材の不燃木材製品の製造を行っている唯一のメーカーでもあります。

東京で伐採した木を東京の工場で加工し、東京で使用してもらうことは、地産地消やSDGsそのものです。性能NO.1=不燃木材=細田木材で、ぜひ皆様のお役に立たせて下さい。

  • 代表取締役社長の細田悌治さん:イメージ
    代表取締役社長の細田悌治さん
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