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多摩産材事業者インタビュー

多摩産材のツキ板のリーディング・カンパニー

北三株式会社

北海道に渡り、下駄職人をしていた創業者の尾山金松は、冬山で伐採後に残されていたタモの切り株を手斧で削ったところ、美しい木目が現れたので、これを薄く切削して、下駄に貼り付けて販売しました。これが大評判になったのを機に、大正13年、ツキ板業の北三商会を創業したのが北三株式会社の始まりです。

以来、当社は創業者の育んだ「木を生かす」という精神を受け継ぎつつ、世界中の銘木を用いたツキ板と、その周辺製品の製造・加工・販売に従事し、間もなく創業100年を迎えます。「これからの人間社会に木の文化を残したい」を合言葉に、省資源で環境対応性に優れたツキ板を世に送り出すリーディング・カンパニーです。

環境に配慮して外材から国産木材へ

世界各地の150種以上の木でツキ板を製造している当社。熱帯など日本とは異なる気候で育った巨木には、赤、白、黄など様々な色味や美しい年輪の模様など、バリエーションを楽しめるものが多くあります。当社がツキ板に利用するのは、FSC認証材や合法木材で、適切な管理下で生産された木材を製品化しています。世界的に熱帯林の伐採や輸入による地球環境への負荷が問題視されるようになり、外材産出国が丸太の輸出を抑制するようになってきたなか、当社では10年ほど前から多摩産材をはじめとした、国産木材の使用にも乗り出しました。

国産のスギやヒノキといった針葉樹には小径のものが多かったのですが、多摩産材には50年生以上のやや太い木がありました。木を使うことが環境にも良いということが世間で知られ始めてきた時期でもあり、木材担当者が多摩産材の話を持ってきてすぐに、多摩産材のツキ板「東京の木」を発表しました。

ショールームにも多摩産材コーナーが

環境の面でも地産地消の面でも、東京の木である多摩産材を東京で使うことは推奨されるべきことです。運搬コストを抑えられるのはもちろん、商業施設など大規模な建築物が多い東京都で内装に多摩産材を使用すれば、地域の資源をまとまった量で活用できます。内装材になった多摩産材が多くの人の目にふれることは、多摩地域の林業の振興にもつながります。

当社のショールームの一角にも、東京の木 多摩産材を広めるべく、全長3mを超える多摩産材のツキ板などを設置した多摩産材コーナーがあり、環境を意識した当社のものづくりや多摩産材の魅力を伝えています。

当社では多摩産材のパンフレットを作成し、建築家やデザイナーを訪問する際に配布しています。ツキ板自体が木を無駄なく使えるエコな使い方である上に、塩ビに木目模様をプリントした化学製品よりもずっと環境にやさしいのです。それが地元の多摩産材なら、より一層、人にも自然にもやさしいものになります。木の魅力や木から得られる安らぎを、多くの人に知って頂きたいと思います。

  • 代表取締役社長の尾山信一さん:イメージ
    代表取締役社長の尾山信一さん
  • 国産木材を使ったショールーム(サスティナブルコーナー):イメージ
    国産木材を使ったショールーム(サスティナブルコーナー)
  • 国産木材を使ったやスペース:イメージ
    国産木材を使ったやスペース
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