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多摩産材事業者インタビュー

安全と安心をカタチにするためプラスワンの仕事をめざす

港製器工業株式会社

大阪府高槻市に本社を構える港製器工業株式会社のモットーは「プラスワン」。

お客様が求めること、お客様が期待すること以上の提案をし、期待値を超えるプラスワンの仕事を目指しています。

「地震や台風、大雪などの自然災害やそれに伴う二次災害、人は生きていくなかで様々な危険に直面します。当社は世の中の安全・安心を作り続けることが使命だと考えています」と同社代表取締役社長の岡室昇志さん。

各種金属製品の製造を主な事業としている同社の中で、一連の木塀シリーズが誕生したのには、同社の安全、安心へのこだわりが根底にありました。

港製器工業株式会社は1957(昭和32)年、初代社長である岡室昇之眞氏が大阪市港区に港鍛工所を創業したのが始まり。1968年、高槻市に本社と工場を移転し、1972年に港製器工業株式会社と社名を変更しました。2007(平成19)年に、木造耐震ブレース工法で国土交通大臣認定を取得するなどし、現在に至ります。

同社の事業は船舶用ラッシング資材事業、環境エネルギー事業、仮設建材事業、開発設計製造事業、物流機器事業、建築、ブレース事業、住設事業と幅広い展開をしています。多角的な事業展開により、400社を超える協力会社があり、様々な技術の組み合わせが可能です。設計、開発、製造のトータルバランスをもって、要望にスピード感のある対応が出来ることが同社の強みともなっています。

木材に着目したきっかけ

倒壊寸前のブロック塀は至るところに存在し、一般の方々が被害を受けています。1978年に起きた宮城県沖地震ではブロック塀の倒壊が多発し、11名が犠牲となりました。その後の阪神淡路大震災、東日本大震災でも多くの死傷者を出し、最近では大阪府北部地震によりブロック塀が倒壊し、大阪府高槻市の小学校に通う女子児童が犠牲になっています。

「経年劣化したブロック塀や、施工不良のブロック塀が数多く存在し、危険だと分かっていてもなかなか替えることが出来ないのが現状でした。当社としては安全な塀を提供したいと考え、木を用いたスーパーフェンスシリーズの開発に乗り出したのです」と同社営業開発課プロジェクトリーダーの清永雅嗣さん。

長年に渡り金属を専門に扱っていたので、木材に関しては一からの出発でした。

まずは木のことについて勉強を始めたと清永さんはいいます。

「とにかく様々な人に会って話を聞き、木についての知見を広めることに努めました」

ブロック塀の代替工法であるスーパーフェンスは、安全と安心をうたうウッドフェンスです。シリーズには、「スーパーフェンス-α」「スーパーフェンスライト」などの種類があります。「スーパーフェンスライト」は、ブロックの上に施工出来るのが特徴で、板材はスギ、ヒノキが主で、ACQ 処理の有無を選ぶことが出来ます。

ACQ とは、ヒノキやスギなどの木材に防腐、防蟻性能を持つ薬剤を加圧注入し、乾燥させたもので、加圧注入することにより木材内部まで薬液が浸透し、防腐、防蟻効果が長持ちします。

スーパーフェンスは地元の木材で

東京近郊で使用するスーパーフェンスの面材は、東京の木 多摩産材を積極活用することはもちろん、地元産のスギやヒノキの間伐材を使用することを目標としています。フェンスとプランター、ベンチが一体化した「フラワーウォール」も新商品として発売が予定されています。

「焼きスギも商品開発中です。東京は神社仏閣も多く、お寺などにもぴったりな色合いに焼くことも出来ますので、どんどんPRしていきたい」と清永さん。

同社ではこれからも環境保全と安全性の面から考えた木製商品を開発し、販売を展開していきたいと考えています。

  • かたむいたブロック塀:イメージ
    かたむいたブロック塀
  • ひび割れたブロック塀:イメージ
    ひび割れたブロック塀
  • 鉄筋が錆びてなくなっている:イメージ
    鉄筋が錆びてなくなっている
  • 営業開発課 プロジェクトリーダーの清永雅嗣さん:イメージ
    営業開発課 プロジェクトリーダーの清永雅嗣さん
  • 東京都 栃木県産ヒノキ材:イメージ
    東京都 栃木県産ヒノキ材
  • 岩手県 岩手県産スギ材:イメージ
    岩手県 岩手県産スギ材
  • 竣工前:イメージ
    竣工前
  • 竣工後:イメージ
    竣工後
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