文字サイズ

多摩産材事業者インタビュー

情報の価値化と知の協創をデザインする

株式会社内田洋行

内田洋行グループは、令和3年に創業111周年を迎えました。現在は、ICTと環境構築により、「働き方変革」「学び方変革」「場と街づくり変革」の社会課題解決を進めています。

「働く場」「学ぶ場」「コミュニティ形成の場」づくりで国産木材の活用を推進

「働く場」や「学ぶ場」など、人が集う場には、心地よい空間の要素が必要不可欠です。木材を採用した空間は、豊かさを感じさせ、雰囲気を変えることで気分と思考を変えて働き、学ぶことができます。また、快適な空間には、より人が集まり、そこから新しいコミュニケーションと新しい発想が生まれていきます。

当グループでは、このような木の心地よさを活かした空間デザインや製品づくりに着手すべく、平成16年より、宮崎県や東京都の多摩産材をはじめとした全国各地の国産木材活用を開始し、地方自治体とともに、製品開発や環境構築を行ってまいりました。また、「木育」を促進する子育て支援施設、学校、企業、空港等の公共建築に国産木材を採用していく取り組みや、林野庁の国産木材の受託事業への参画などを進めています。地域の木材の流通マネジメントにも力を入れており、原木調達、製材、加工を地域で担うことにこだわり、各種建材の監理を行っています。国産木材の変色や節なども内装利用として工夫し、地域材の活用モデルとして注目されています。

これらの取り組みや実績から、当社の代表取締役社長である大久保も、平成31年より、みやざき林業大学校の名誉校長を拝命致しました。

フレキシブル性に優れた国産木材による組立和室

令和3年9月から、当社と北海道大学との共同研究によって、組立和室「くみたて2020」を開発致しました。伝統の地場の木材技術と金物の技術を組み合わせ、和の伝統と心地よさを訴えかける空間を提供致します。

内田洋行グループでは、「働き方変革」「学び方変革」「場と街づくり変革」を通じた木材活用への取り組みを、SDGsに含まれる重要なテーマと捉え、今後も地域に根付いた活動を続けてまいります。

内田洋行が取り組む多摩産材の利用推進について

国産木材の多くを占めるスギは、やわらかな感触と穏やかな木目を持った木材です。割れたり変色したり、経年劣化したりという天然木ならではの風合いと付き合いながら、人を惹きつける心地よい製品づくりを目指しています。

多摩産材の活用を推進されている東京都には多方面で協力させて頂き、東京都庁舎の食堂テーブルなど、多くの多摩産材製の什器を納品致しました。また、MOCTIONへの出展やセミナーにも登壇させて頂き、多摩産材をはじめとした、国産木材の利用推進に取り組んでおります。

  • 代表取締役社長の大久保昇さん:イメージ
    代表取締役社長の大久保昇さん
  • 組立和室「くみたて2020」1台あたり約15分、誰でもどこでも簡単に組み立て可能:イメージ
    組立和室「くみたて2020」
    1台あたり約15分、誰でもどこでも簡単に組み立て可能
  • 廃校になった中学校の体育館をリノベーション(高畠町立屋内遊戯場ーもっくるー):イメージ
    廃校になった中学校の体育館をリノベーション(高畠町立屋内遊戯場ーもっくるー)
  • 地域材を活用し空間を自在に構築するwoodinfill:イメージ
    地域材を活用し空間を自在に構築するwoodinfill
事業者紹介ページはこちら