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多摩産材事業者インタビュー

森を育て、木を活かして、創業110周年

株式会社ウッディーコイケ

株式会社ウッディーコイケは、令和3年に創業110周年を迎えた老舗の材木店。創業者の小池竹冶が新潟から秩父に移り住み、秩父の山の恵みを活かした酒・味噌の醸造業、薪炭業、立木の伐採などを行ううち、製材も手掛けるようになったのが始まりです。

現在当社は、木材事業部(山林部と製材部)、プレカット事業部、ログ・環境製品部、住宅事業の4事業を擁し、森林の育成から木材の加工、納入、施工まで、林業をはじめ木材に関する事業を一貫して行っています。

国産・多摩産のスギ・ヒノキを育林から建物まで

当社で製材する木材のほぼ100%が国産のスギ材とヒノキ材で、以前から都内にも社有林を保有し、多摩産材を使用してきました。そんな当社には、山林部が森を育て、その木を製材部、プレカット事業部が木製品にするという一貫した流れができています。その木材がさらに、自然景観と共存し、木の持つ「香り・ぬくもり・安らぎ」をかたちにするログ・環境製品部や、現代的な機能と環境を備えた100年住宅・平成ロマン館をプロデュースする住宅事業で使われていきます。

増加する国産木材、多摩産材の需要

当社と多摩産材との関わりは長く、山林部は東京都からの委託事業として長年奥多摩地区の山林整備も行っています。令和元年11月には多摩営業所も設立し、東京都の山を守り育てる仕事も増やしてきました。

SDGsの流れや、コロナ禍による在宅勤務の増加などで、ここ数年、多摩産材の需要は増加中。「東京の木を使って家を建てたい」「内装を木質化したい」という事例も増えました。しかし、建築業者のなかには、木材の性質や扱いに詳しくないところもあり、当社ではそういった業者のサポートを行うこともあります。

ウッドショックもあり、多摩産材の原材料の確保が難しいというケースも出てきました。当社では、山から丸太を出すところから増やし、「原木の丸太がない」という理由で、国産木材や多摩産材が使えないというような事態をなくしたい、丸太の供給から増やしていきたいと考えています。

国産木材、多摩産材を次代につなぐために

当社では、林業を振興し、技術を次世代につないでいくために、若い林業従事者の育成にも力を入れています。

伐採や植え付けなどを行う山林部12人のうち8割が40代未満で、20代の若手も積極的に採用しています。いずれは育苗から挑戦したいです。当社とお付き合いのある建設会社様、工務店様には、木にこだわりを持たれている方が多いです。そういった皆様に今後も当社を選んで頂けるよう、取り組んでいきたいと考えております。

  • 代表取締役の小池文喜さん:イメージ
    代表取締役の小池文喜さん
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